「自分を知る」と、判断・選択はどう変わる?ケアラーに必要な4つの自己理解

query_builder 2026/10/03
家族支援
画像8547
画像8547

ケアラーの毎日は、責任を背負う判断と選択の毎日です。
自信をもって判断出来るものから、「本当にこれでいいんだろうか」と悩んだり、「誰かほかの人が決めてくれたらいいのに……」と心細さの中で選択することも少なくありません。
でも、やらなければいけない。


そんな時、何を基準に判断・選択していますか?
過去の成功事例でしょうか、他人の意見でしょうか、世間一般の「~すべき」でしょうか。
どれであってもいいと、私は思います。ただし「私もそう思う」と言える基準なら、です。つまり自分の意見でもある必要があります。
判断する、選ぶ、決断する、実際に行動するのは全て「自分」なのですから。
では、その「自分」って、どんな人間でしょうか。


正解が分からない問題を前に、自分が納得できる判断をするなら、まずは判断する主体の「自分」を知る必要があるのではないでしょうか。


自分のこと、どれくらい知っていますか?

と聞かれて「もちろん、充分理解しています!」と断言できる人ばかりではありません。
もちろん、他人よりは分かってる。自分のことですからね。
では、自分で自分を何から何まで知っているか……、と聞かれたら、どうでしょう。
自分でも分からない「自分」がいるかもしれない、と気づくのではないでしょうか。

今日のテーマは、この「自分でも気づいていない自分に目を向ける」視点についてです。
色んな方法や理論がありますが、私の経験上、「自信をもって選択できるようになる」ために自分を知る、としたら、特にこの4つが重要ではないか、と考えます。



【判断・選択のために「自分を知る」4要素】
1.何を感じて考えているか
2.自分のモチベーションは何か
3.今、自分はどんな状況にあるか(背景・環境)
4.自分の限界値・許せないことは何か




一つずつ見ていきましょう。


1.何を感じて考えているか

まず、感情と思考です。しょっぱなから難敵です。なぜならほとんど意識していないからです。
普段、あなたは何を考えていますか?
と聞かれたって分からないですよね。仕事のこと、家族のこと、お金のこと、健康のこと、パートナーのこと、自分が興味あること。
多分全部考えているでしょう。
では「家族のこと」で、何を考えて、その時どんな感情になることが多いですか?

ケアラーだったら


・病気本人が、今日はどんな風に過ごしていたか。また落ち込んでいないか、頼んだことはやってくれたかな、難しいだろうな
 ⇒不安、心配、落胆
・年末もまた実家に帰らないといけないかな。あの状態で妻・夫は一緒に帰省できるだろうか。でも「帰らない」と言ったら親はどう思うかな
 ⇒疲労、混乱、面倒くささ、悲しみ


みたいな感じかもしれません。
もちろんケアラーも家族のことだけ考えているわけではありませんから、自分にとって重要な他テーマについても同じように、考えと感情があるでしょう。

これを認識・整理するためには、やはり日記かジャーナリングが最適です。


2.自分のモチベーションは何か

モチベーションとは「やる気」と言うほうが分かりやすいですね。心理学では「動機づけ」という呼び方もします。
つまり、どんな要素があると自分は頑張れるのか、耐えられるのか、挑戦出来るのか、ワクワクするのか、です。
これも本当に十人十色です。
例えば朝起きた時晴れていたら「やった!」と思う人もいれば、雨が降っている方が気持ちが落ち着いて安定して過ごせる人もいます。どっちが正しい、はありません。

モチベーション、というとエンジンやガソリンみたいな駆動系のイメージかもしれませんが、ケアラーはそれよりも「心地よさ」を探るほうが先だと考えます。
つまり、どんな状態にあれば自分が安心出来て、本来のパフォーマンスを発揮できるか、です。

どんな天気、温度、湿度、音、匂い、広さ、人の多さ、時間帯、作業内容、課題の難易度なら、自分は心地よくリラックスして取り組めるのか。
ベースを整える、というほうが近いかもしれません。


3.今、自分はどんな状況にあるか(背景・環境)

3つ目は環境です。先ほどの「心地よい条件」より一歩外へ出ます。


今、自分が置かれているのはどういう場所なのか、です。もちろんそれは物理的な「場所」に限りません。目には見えない立場・役割・責任・期待もありますし、どういう人たちと一緒に仕事や生活を営んでいるか、も含まれます。

それがどうして「自分を知る」ことに繋がるか、というと、なにかを判断・選択するときに、自分以外の誰かへの影響を考えずに判断するわけではないからです。
どんな人に対して、どういうポイントで配慮をして選択するのか、というのは、自分が「何を重視しているのか」を如実に表しています。

たとえば先ほどの「年末の帰省問題」です。
面倒だし、厄介だし、気が重いし、でもどうでもいいと考えることも出来ない、としたら、それは誰に対するどういう配慮なのでしょうか。

病気本人に対してでしょうか、親に対してでしょうか、または「年末に帰省しないなんて」と眉を顰める誰かに対してでしょうか。
あなたの思考や感情に影響を与える人は、どんな立場であれ阿多にとっての「環境要因」です。その人たちも含めての「自分」です。


4.自分の限界値・許せないことは何か

そして4つ目が「キャパシティ」です。ケアラーはこれがかなり不透明不明確になっているのではないでしょうか。


キャパシティには、「限界値」のようなある程度数値化出来るものと、「許せる・許せない」という、質が関わってくるものとあります。
でも今はどちらも「無理だし本当なら許容したくないけれど、私がやるしかないから」で飲み込んで引き受けて選んでしまっているものもあるのではないでしょうか。

例えば再び年末の帰省問題です。
こんなケースないとは思うんですが、家族の体調と状態悪化を予防するために、あなたから義実家に『今年は帰省するのは難しそうです』と連絡したとします。
予想通り電話の向こうで議両親が寂しそうな反応をしました。あなたも心苦しくなってます。その次の瞬間「だったらあなただけで遊びに来たら?」と提案されたら、どうでしょうか。

ここで、自分自身の考えや感情、限界値が分からないままだったら「ではそうします」と答えてしまうかもしれませんね。
でも後できっと「どうしてOKしたんだろう……」とめちゃくちゃ悩むはずです。
どうしてか、それはあなたの許容範囲を超えた「選択」だったからです。


【まとめ】この4つからわかる「自分」とは


私は~~~についていつも考えている
私は~~~があると頑張れる・やる気になる
私は~~~な状況にいる
私は~~~までなら頑張れる・受け入れられる
↓
この自分がどう判断し、何を選ぶか




が、ケアラーには必要なのではないでしょうか。


----------------------------------------------------------------------

≪完全オンライン対応≫

恵然庵(けいぜんあん)

所在地: 千葉県我孫子市

keizenan@gmail.com

----------------------------------------------------------------------

NEW

VIEW MORE

CATEGORY

ARCHIVE

TAG