【Vol.9】今の悩みが、自分軸を育てる種|ケアラー向けの3つの方法
前回(第8回)では、自分一人の力では変えることが出来ない現実への向き合い方を変えることで、間接的に現状を突破する方法を見出せる、というお話をしました。
その為に必要なものが、ケアラー自身の評価軸、つまり「自分軸」です。
この自分軸、どうやって見出して育てていけばいいでしょうか。
自分軸の構築方法はいろいろありますが、今回はケアラー特有の状況を活かす方法を3つご案内いたします。
1.違和感から育てる
先ず一つ目は「違和感」です。Vol.5でもご案内いたしました。
違和感とは、心の中で生まれる「だけど……」という小さな反発です。
なぜ反発するのか。
何に反発するのか。
例えば「家族なんだからしっかり支えてあげてね」という言葉を言われたとき。
一見、信頼しているような、励ましているような言葉です。何も間違っていないし、家族だから支えよう、というのは言われるまでもなくケアラー自身がそう思っています。
しかしケア生活が続くほどに、この言葉に「分かってる、だけど……」という言葉が頭に浮かんでくるようになります。
それは、この言葉のどこに「だけど」と思ったのでしょうか。
- 「家族だから」という部分か。
- 「しっかり」なのか
- 「支えてあげて」なのか。
どこに反応するかは、人それぞれです。なぜならそれが自分軸だからです。
例えば「しっかり」に違和感(だけど)を感じた場合。
世間一般が考える「しっかり」と、今自分がやっていること・心がけていることに、何らかのギャップを感じたのかもしれません。
そして明確に「いやそれはそうじゃない」と言語化出来ないから「だけど」で止まるんですよね。
違和感「だけど」から、「自分はこういうやり方でしっかりやっているのだ」と言語化出来るところまで明確化することで違和感が自分軸まで育ちます。
2.自分の欠点を捉え直す
二つ目は、ケア生活の中で浮き彫りになって来た「自分の欠点」を使う方法です。
私の場合、「人に相談出来ない」という欠点が見えてきました。
それまでは「相談は必要ない」だと思ってたんです。相談しなくてもどうにかなっていたから。
それはきっと、自分一人だけの問題だから、相談せず解決しなくても自分が納得すればそれでよかったからだと思います。
しかしケアラーになったらそうはいかないです。相談出来ないまま抱え込んで事態が悪化したり生活が行き詰ってしまったら、家族にも影響します。
「相談しないのが自分らしさ」なんて言ってる場合じゃなくなったんですよね。
とはいえ、すぐに誰かに包み隠さず話せるか・相談出来るか、というと当然無理でした。
相談しなければ行き詰る、でも出来ない。
「じゃあどうしよう」
ここにたどり着くことで、自分軸が見えてきました。
私にとっての「相談」とは、具体的に何かをしてもらうことでも、味方をしてもらうことでもありませんでした。
「自分が安心する相談のやり方で、行き詰まりを解決する」
という方針を立てました。
欠点って、「無くさなきゃいけないもの」ではないんですよね。
ただ放置すると「弱点」になってしまう。そこから私たちが一番避けたい「不安」という穴が広がっていく。
そうならないために、欠点をリフレーミングすることで自分軸化することが出来ます。
3.家族への感情を活用する
三つ目は、まさにケアラーだからこそ使える自分軸の種です。
毎日自分が向き合っている、病気になった家族。その家族に対する感情です。
どんなことを感じて、考えていますか?
- 辛そうだな、可哀想
- 中々安定しないな、薬が聞いてないのかな
- 辛い状態を見てる私も辛い
- 本人は自分のことをどう思ってるんだろう
- これからどうしたらいいと思ってるのかな
色々ありますよね。
心配だし、不安だし、焦るし、苛立ちもするでしょう。
その感情がどこから来るのか、ですね。
例えば「これからどうしたらいいと思ってるのかな」という考えがどこから来るのか。
まずは自分が「これから」の未来を重視しているから。
そして自分一人で決められる者じゃない、相手にとっても重要な問題だと分かってる。
「大事な問題だから、一緒に考えたい」から、ですよね。
ただ、今はそれが出来ない状態だから焦るし、悩みが膨らんでいくんですよね。
この事例から見える自分軸は「大事な問題だから、一緒に考えたい」ですね。
4.今の悩みは全て自分軸の種になる
自分軸って、特別な何かが必要なわけではないのです。
自分が普段悩んでいることの根底には、「本当はこうしたいのに」「これは譲れない」「絶対守らなきゃ」という何かがあるんですよね。
それを見つける、そして言語化する。
それが「自分軸」なんですよね。
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所在地: 千葉県我孫子市
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