ストレスケアは「発散」だけじゃ足りない?~繰り返すストレスと向き合うヒント~
日々の暮らしの中で、私たちは常に何らかのストレスにさらされています。
「ストレス」と聞くと、まず「発散」や「解消」が思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。それは自然な反応です。
ですが、こんな経験はありませんか?
『発散してスッキリしたはずなのに、また次の日も同じことでストレスを感じている…。』
実はこのサイクル、「発散→また同じストレス→発散→…」の繰り返しになっていることも少なくありません。これでは本当の意味でストレスを乗り越えているとは言えません。
ストレスをため込み続ければ、心や体に不調をきたすこともあります。そうなる前に、上手に対処していきたいですよね。とはいえ、忙しい毎日の中ではなかなか難しいもの。
そこで大切なのは、「発散」と「受け入れ」という2つの視点を持つこと。
ストレスと付き合うには、この“両輪”が必要です。
1.ストレス「発散」のトリセツ
まず知っておきたいのは、ストレスはすべて悪者ではないということ。
たとえば、
- やる気を引き出してくれる“良いストレス”
- 心身のバランスを崩してしまう“悪いストレス”
この2種類があります。
わたしたちは普段、無意識のうちにそれを判断しています。
たとえば、誰かに「ちょっと話があるんだけど」と言われて、ビクッとする人もいれば、ワクワクする人もいる。
つまり、「すべてのストレスは発散すべき」という考えにとらわれすぎないことが大事なんです。
とはいえ、心にダメージを与える「悪いストレス」への対処は必要です。
2.ストレス発散の流れ(よくあるパターン)
➊ストレスのもと(出来事)が起きる
たとえば:
- 上司から理不尽な指摘をされた
- 家族が頼んでいたことをしていなかった
- 予定していた計画が急に変更になった
➋ネガティブな感情が湧く
たとえば:
- 怒り:「なんでそんなこと言われなきゃいけないの?」
- 悲しみ:「わかってもらえてない…」
- 不安:「この先どうなるんだろう」
- 無力感:「また私がやるしかないのか」
➌感情をやわらげたくて、何らかの発散行動をとる
たとえば:
- 友人に話してスッキリする
- 好きな音楽を聴いて気分を切り替える
- 甘いものを食べたり、お酒を飲んだりする
- ゲームやSNSで気を紛らわせる
- 思いきって運動する
こういった発散行動は、心のバランスを保つうえでとても大切な手段です。
むしろ、感情を閉じ込めてしまうよりも健全な対応といえるでしょう。
ですが、ここで一つ考えてみてほしいのです。
「このパターン、最近よく繰り返してるな…」と感じたことはありませんか?
「同じストレス→同じ感情→同じ発散行動」が繰り返されている場合、ただ発散しても、その場しのぎになってしまうことがあります。
つまり、根本的なストレスの元には手をつけていない可能性があるのです。
ここに気づくことが、ストレスのループから抜け出す第一歩です。
だからこそ、次に大切なのが「感情を受け止めて、見つめてみる」という視点なのです。
3.「ストレスを受け入れる」とは?
同じような場面で、同じような感情を抱いて、それを毎回発散で解消しているとしたら、一度立ち止まって、「なぜ同じことを感じ続けているのか」を見つめてみましょう。
たとえばこんなケースがあります。
- 家に帰ったら、頼んでおいたことを家族がやっていなかった
- イラっとしたけど、言ってもケンカになると思って自分でやった
- モヤモヤしてビールを飲んでスッキリさせた
でも実は…
- 「自分の中で『やって当たり前』と思っていたから腹が立ったのかも」
- 「相手にもやらない理由があったのかもしれない」
- 「本当は自分がやりたくないことだったから、感情が強く出たのかも」
といった気づきが出てくるかもしれません。
そんなふうに、感情の背景にある“自分の価値観”や“思い込み”に目を向けてみる。
すると、少しずつですがストレスのループから抜け出すヒントが見えてきます。
4.まとめ:ストレスと「上手につきあう」ために
ストレスに対処するには、
「発散して整える」+「受け止めて理解する」
この2つの視点が欠かせません。
感情を押し込めるのでも、ただぶつけて終わりにするのでもなく、「なぜこの感情が繰り返されるのか?」を探ってみる。
そうすれば、これまでとは違う選択ができるようになり、ストレスとより健やかにつきあっていけるようになります。
今日のあなたのストレスにも、きっと何か意味があります。
その声に、少しだけ耳を傾けてみませんか?
≪完全オンライン対応≫
恵然庵(けいぜんあん)
所在地: 千葉県我孫子市
keizenan@gmail.com
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