家族がうつになって怖いのは「共倒れ」
家族がうつになったとき、うつ病の経過や将来について不安になることはもちろんですが、一番気をつけなければならないのは、家族も同様にうつになってしまう「共倒れ」です。
家族を大事に思うからこそ、大事に思い過ぎて同じように抑うつ的になってしまう、という負のサイクルは、家族の崩壊を招きます。
なぜ怖いのか、共倒れするとどうなるか、どうしたら防ぐことが出来るのか、をお話いたします。
なぜ共倒れするのか
うつ病本人以外の家族も生活が変化するから
ある日、家族の誰かがうつ病になってしまった時。
うつ病に限らず、家族の病気は一大事です。
病院へも行きますが、家での過ごし方が一変します。
今まで出来ていたことが出来なくなるため、
他の家族がそれを肩代わりします。
そうすると、うつ病本人以外の家族も、生活の仕方が変わってきます。
やることが増え、したいことが出来なくなります。
疲労が増大し、ストレスが溜まり、それを解消する暇が無くなります。
心も体も、適度な活動と回復の繰り返しで健康が保たれます。
うつ病ではない人も、疲労から回復する暇が無ければ健康が損なわれてしまいます。
気がついたときには、家族の側もうつ病のような状態になってしまうのです。
共倒れするとどうなるのか
支え合う余力すら無くなってしまうから
家族の中で病気の人が一人なら、それ以外の家族がフォローし合うことで生活を保つことが出来ます。
それが複数人になると、フォローし合うことが難しくなります。
病気になった家族同士が支え合うことが出来れば良し、むしろ怖いのは、
『自分がうつ病の家族を支えなければいけないから、自分までうつ病になるわけにはいかない』
と気を張りすぎて、不調を見てみぬふりをしてしまうことです。
しかし、不調をスルーしたとしても、ストレスや疲労が消えてなくなるわけではありません。
一人で抱え込み続けた結果、家族までうつ病やその他の病気を発症し、支え合う余力すら無くなってしまう恐れがあるのです。
共倒れを防ぐためには
長いスパンで見る
まず、うつ病の療養は長い時間が必要です。
病院で処方される薬を飲むことは勿論、疲れ切った心身をいやして力を取り戻したり、生活リズム全体を見直したり、考え方や物の見方を振り返ったりと、やることもたくさんあります。
数カ月で元の状態まで戻れれば早いほうで、長ければ年単位の付き合いになります。
薬を飲めばすぐ良くなる、と、早い回復をを期待しすぎると、その通りにならない現実にストレスを感じてしまいます。
うつ病とは長い付き合いになること、少しずつ上下しながら回復していくものだ、ということを、知っておくことが大事です。
家族自身の心のケア
うつ病の人、特に初期のうつ病は、心の病だけとは思えないほど何も出来なくなり、病気以前とは別人になります。
無表情で、食欲もなくなり、夜は眠れず朝起きられず、怒りっぽくなったり、身だしなみに気を配ることも難しいです。
そんな状態の本人を前にしていると、自分が楽しいことをすることへの罪悪感を感じる人も少なくありません。
だから、必要がないのに予定をキャンセルしてずっと家に籠ったり、笑うことを忘れたりして、うつ病の人と同じような生活になってしまいます。
けれど、楽しいことが出来るのは、悪いことではありません。
むしろ、自分に元気を与えてストレスを解消することで、また明日から家族のケアをする力が沸いてくるのです。
家族は、自分の心をケアすることを忘れてはいけないのです。
一人で抱え込まない
謙虚で外聞を気にする人にありがちなのですが、
「家族がうつ病になった」ことを周囲に話せず、一人で、または家族の中だけで抱え込んでしまいがちです。
周囲に秘密にしていれば、相談も出来ず、愚痴も言えず、したがって役に立つ情報を得ることも出来ず、励ましてもらうことも慰めてもらうことも出来ません。
うつ病になったことは、不運な偶然が重なった結果にすぎず、誰かが悪いわけでも犯人がいるわけでもありません。
一人で抱え込むと、思考が固くなり、更に出口がないように感じて将来が見えなくなります。
知人、友人、同僚、実家の家族、または医師やソーシャルワーカー、カウンセラー、役所の人でもいいと思います。
家族の辛さに寄り添ってくれる人を探して、一人で辛い気持ちを抱え込まないようにしましょう。
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恵然庵(けいぜんあん)
所在地: 千葉県我孫子市
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